複数の計画書の「目標」をどう突き合わせるか|ケアプラン→訪問介護計画→通所介護計画→福祉用具サービス計画の4枚横断チェック

先にお断りします。本記事は目標の「書き方」や「文例」を解説する記事ではありません(それらは別記事にあります)。ここで扱うのは、複数の計画書がすでに存在する状態で、それらの目標の方向がずれていないかを確認する手順です。ケアプラン(居宅サービス計画)を起点に、訪問介護計画・通所介護計画・福祉用具サービス計画という最大4枚を横断して見る場面を想定しています。

この記事の内容は「訪問介護計画書メーカー」で下書きにできます

この記事の射程(目標の書き方の記事ではありません)

当サイトには、それぞれの計画書の「目標」の書き方・文例を解説した記事が別にあります(訪問介護計画書の目標の書き方、通所介護計画書の書き方、福祉用具サービス計画の目標ジェネレーター解説など)。1枚の計画書の中で目標をどう書くかは、そちらをご覧ください。

本記事が扱うのは、それとは別の場面です。同じ利用者について、居宅サービス計画(ケアプラン)に加えて、訪問介護計画・通所介護計画・福祉用具サービス計画のうち複数が存在する場合、それぞれの「目標」がケアプランの方向とそろっているか、また計画同士で矛盾していないかを、あとから突き合わせて確認する手順を整理します。

なぜ突き合わせが必要になるか

ケアプラン・訪問介護計画・通所介護計画・福祉用具サービス計画は、それぞれ別の専門職(ケアマネジャー・サービス提供責任者・生活相談員・福祉用具専門相談員)が、別のタイミングで作成・見直しを行います。ある1枚だけが状態変化を受けて見直され、他の計画がその変化をまだ反映していない、という状態は起こり得ます。

当社ツールの構成に見る、業種による「目標」の粒度の違い

当社(CareDocsシリーズ)が3業種向けに提供している計画書関連ツールを比べると、業種によって「目標」の扱う粒度が異なっている実例が見えます。訪問介護・通所介護向けは「計画書メーカー」という名称で、目標とサービス内容をあわせた計画書全体の下書きを対象にしています。一方、福祉用具向けは「計画書目標ジェネレーター」という名称のとおり、計画書全体ではなく目標部分に特化したツールです。

この名称の違いは当社の製品構成の実態であり、どの業種が正しいという話ではありません。ただ、業種によって計画書における「目標」の位置づけ・粒度の捉え方に差があり得ることの、当社内で検証可能な一例として紹介します。複数の計画書を横断して見るときは、この粒度の違いを前提に置いておくと、表現の違いを過剰に「ずれ」と誤認しにくくなります。

4枚を突き合わせるときに見る3点

  1. ① 長期目標の方向がそろっているか:表現の言い回しは各計画で異なってよいが、目指す生活の方向(例:在宅生活の継続、入浴の自立など)が食い違っていないかを確認する。
  2. ② 短期目標の粒度・期間が計画間で矛盾していないか:ある計画の短期目標が、別の計画の長期目標と同じ内容になっている、といった粒度のズレがないかを確認する。
  3. ③ 各計画の直近の見直し日を横に並べる:ケアプランが変更されたのに、他の計画がまだ旧い目標のまま残っていないか(見直し日の新旧)を確認する。

突き合わせの記録例

【突き合わせ確認】ケアプラン更新日:◯月◯日/訪問介護計画:◯月◯日(更新済み・目標整合)/通所介護計画:◯月◯日(更新済み・目標整合)/福祉用具サービス計画:◯月◯日(ケアプラン更新前のまま・目標欄の見直し要)。→ 福祉用具専門相談員へ、ケアプラン変更の内容を共有し、目標欄の見直しを依頼する。

よくあるズレのパターンと直し方

  • パターン1:ケアプランの目標だけが更新され、他の計画が旧い表現のまま → サービス担当者会議や情報共有の機会に、更新内容を他の計画の担当者へ伝える。
  • パターン2:計画ごとに目標の粒度がバラバラで、どれが長期でどれが短期か比較しづらい → 各計画の目標を並べて書き出し、方向性のレベルで比較する(文言の一致は求めない)。
  • パターン3:突き合わせの記録が残らず、次に見直す人が経緯を追えない → 上記の記録例のように、確認日・各計画の更新日・要対応事項を簡潔に残す。

よくある質問

目標の書き方や文例を知りたいのですが、この記事で分かりますか?

この記事では扱っていません。訪問介護計画書・通所介護計画書・福祉用具サービス計画それぞれの目標の書き方・文例は、各業種向けの別記事をご覧ください。本記事は、複数の計画書がすでにある状態で、目標の方向をあとから突き合わせて確認する手順を整理したものです。

突き合わせは、どのタイミングで行えばよいですか?

ケアプランの変更があったとき、サービス担当者会議が開かれたとき、いずれかの計画の見直しを行ったときなど、いずれかの計画が動いたタイミングで行うと、ズレに早く気づけます。具体的な実施頻度・様式の定めは業種・書類ごとに異なるため、一次情報(運営基準・保険者の案内等)でご確認ください。

訪問介護計画の目標を、下書きから見直す

生活課題・目標・サービス内容を選ぶと、訪問介護計画の下書きが生成されます。ケアプランや他の計画との突き合わせで見直しが必要になったときの、書き直しの土台としてもお使いいただけます。

訪問介護計画書メーカーを使う

あわせて読みたい

この記事を書いたチームは、note でも介護の仕事で考えたことを書いています。note をフォローする